PINFU

毎日書く訓練

2023/12/15

 明日の日記をさっき書いて、「ここに書いているのは日記じゃない、小説だ!」とか書いているくせに今日は「日記」と言ったりしている。うん、日記ではない。日記ではないけど、その日その日のテンポがある。
 きのう、というか十五日は金曜日で仕事して職場の忘年会だった。う~ん、あったことを書くのはつまらない。わけもわからないまま書くのが楽しい。頭の中にあることを、忘年会の話を書こうって書き始めてもそれはめんどくさいしおもしろくない。なんだかわからないものをひろっていきたい。忘年会してカラオケ行って「希望の轍」を歌って、矢沢を歌って、係長の「六本木心中」がサイコーで、いまさらだけどはじめて「オトナブルー」を聞いて、これは売れるわ、今日も朝から聞いている。
 ね? こうやって、これは十二月十五日の日記ってことになっているけれど、書いているのは翌日の十六日で、さっき十六日の日記を先に書いたから、十五日と十六日のことがごちゃまぜになっているんだけど、さっきの「今日も朝から聞いている。」の「今日」は十六日のことなんだけど、こういうのを書くとなんとなくつながっていたものが切れちゃう感じがする。乱暴に言えば冷めちゃうってことなんだけど、その次を書く気がなくなっちゃうというか、だから十五日のカラオケの話はそこで終わってこうしていまの自分の実況してるんだけど、これは内省というか、ほんと車検みたいなもんで、オードリーの若林が「エッセイを、自分のボンネット開けて中を調べるみたいに自分のことを考えていた」と言っていて、前は「それすごくいい言葉だな」となんの疑いもなく感動していたけれど、いまはかなり落ちついて、自分(わたし)の中でその言葉と折り合いがつくようになってきた。