PINFU

毎日書く訓練

2023/11/05
 NintendoDSで通信するときは、コードを差していた。
 いや、DSじゃない。ゲームボーイだ。アドバンスじゃない。パカパカになる前のゲームボーイ。でも、たしかに家には母親が妊娠中にしこたまテトリスをやっていた、スケルトンのゲームボーイカラー(むらさき)があったけれど、まわりにあれを持っている人はいなかったから、ゲームボーイカラーで通信をした覚えはないんだけど、なにかはコードを差して、無線通信じゃなく有線通信をだれかとやった覚えがあるんだけど、それがだれだったのかもわからないし、そもそも、ゲームボーイなのか、アドバンスなのか、DSなのかもわからない。調べれば、それぞれの機種が無線通信に対応しているのかしていないのかでてくるだろうけれど、そこまでするほどではないし、それはどっちでもいい。
 糸井重里が、これはこの前の日記でも書いたような気がするけれど、
「1900何年の日本シリーズのあの場面で、なんでピッチャーは外角低めのスライダーをなげたのか、っていまだにそのときのことを詳細に覚えていて、そういう話をする野球好きの人いますよね? それはすごくかっこいいんだけど、どうでもいいんですよね」
 と言ってた。もう一個。
「みんな、あとでテストに出るから覚えておきなさいね、って言われているかのように小説とかそういうものを見ているんじゃないか」
 これも名言だと思う。
 糸井重里はちょっと前にトンチンカンなこと言って炎上していたけれどなにを言っていたのか忘れた。今はGACKTがトンチンカンなことを言っている。
「20代の4割が童貞らしい。もっとセックスをしろ」
 そりゃあセックスは楽しいし、このあとするけど、べつに童貞だっていいじゃん。でもわかる。これは俺が童貞じゃなくなったから「童貞でもいいじゃん」って言えるんだけど、いま俺が童貞だったら、童貞はいやだな、と思う。それは他人に対してじゃない。自分に対して、いつまでも童貞でいることが、べつにいいんだけど、これも「社会」から教えられたことなのかもしれないけれど、いつまでも、いい歳になっても、童貞でいることが「恥」のように感じるのはなんなんだろう。
 関係ないかもしれないが、母親の看護師の友だちで、看護学校からの友だちだから、いま母親は六十歳だから、四十年以上ぐらいの付き合いになる、もう、大人になってから知りあった二人だけど「幼なじみ」と言ってもいいぐらいに長く付き合っている友だちがいて、その友だち夫婦と、わたしが子どものときに(←いまのところで「わたしが」と書かずにいきなり、「子どものときに」と書いたら、だれの子どものときに?ってなりますか?)二ヶ月に一回ぐらいのペースで居酒屋に集まって飲んでいた。もちろんわたしは子どもなので酒は飲まないけれど、お互いの家族同士、こちらは男一人女一人、向こうは女二人で、家族同士の付き合いがあった。
 トイレに行っていたらなんの話をしようとしていたのか忘れた。むかしから付き合いのある友だち家族のとの話。なんとなく関連はしていないけれど、書いていったらもしかしたら関連するかもしれないと思っていたその話はなんだったのか。
 あつ、思い出した。
 わたしはいま26歳、妹は24歳。友だち家族の長女は妹の一つ下でたしか23歳、その妹は21歳。たしかこんなような年齢だったと思うけれど、なのでわたしが一番最初に成人を迎えた。そのときはまだ成人年齢は20歳だった。それで、
「20歳になったらお酒飲みたいね」
 いままでは集まっても子どもはみんな未成年だったから大人だけがお酒を飲んでいたんだけど、二十歳すぎたから一緒に飲めるね、って話をしていて、わたしがしていたわけじゃなくて、幼なじみの母親同士で話をしていたんだろうけれど、ちょうどわたしは大学中退したいとか、留年とか、四年生のときは就活失敗してフリーターになって、そのまま次の年も就職できなくてとか、とにかくそういう状態で、ただ20歳になったからという理由だけで、お酒が飲める「大人」の席に入れられるのは嫌だった。だからいろいろ理由をつけて断っていた。そのうちお声もかからなくなった。
 でも今はとりあえずは、あくまでも「社会的に」ということでしかないけれど、「社会的」にはグッドとされている正社員になったから、その懸念はなくなった。