PINFU

毎日書く訓練

2023/11/21

 日記は手書きにシフトしていこうと思っていたけれど、こうして活字にして、最終的に本にすると、なにか自分の中に起こってくる感じがする、もっとうまくさっきは言葉にできたんだけど、文章にするとうまくできないというか、そんな手垢のついた言葉じゃない。
 日記を書きはじめたときはすべてがファーストタッチだったから、どんどん言葉になっていった。しかし今は、アップデートがそんなにできていないこともあうるのかもしれないけれど、むかし言葉にしたことをいまだに言葉にしているような感じ。そうじゃないところにいかないとしょうがない。
 いや、そんなことはどうでもいい。吉増剛造吉本隆明のまねをして、原稿用紙の裏にえんぴつで罫線をひいている、それをわたしもマネしたりもしているけれど、吉増剛造は、
「こうやって線を引っぱることが吉本さんの意識にどれだけ影響したことか。ものすごく影響したと思うんですよね」
 と話していた。日記を活字にしなくても、手書きでも影響してくるのかもしれないけれど、もっと。もっと影響させるためにはもっとたくさん、もっと活字に。あとで読み返すこと、あとで読み返せる状況にしておくことが大切なのかもしれない、手書きの日記は読み返さないから、書いたあとではわたしに影響はないように感じているけれど、あるのかもしれないけれど、ないように感じている。
 もっとたくさん。
 もっとたくさん毎日書かないといけない。それが自分にどんな影響を及ぼすのか。
 今どれぐらい書いたかな。やっぱり1,000字くらい書いた方がいいような気がするが、もう、いつものごとくわたしは「飽きている」ので、もう書かなくていいな、と思っているけれど、たぶんまだ1,000には達していないから、飽きたまま書くのが、横尾忠則も言っていた。
「飽きた状態で描かれた絵に興味があるんです。もうわたしが絵を描いているのはその興味のためしかありません」